
みなさま、お疲れ様でございます。
早いもので今年も終わりに近づき、朝晩の冷え込みが身に染みる季節となりました。
体調管理に一層気を配って頑張ってまいりましょう。
今回は、2025年12月2日から本格的に始まるマイナ保険証について解説します。
これまでの健康保険証と何が違うのか、会社や個人としてどのような準備が必要かについて
分かりやすく解説します。


Contents
1.マイナンバーカードとは
2. 健康保険証はマイナ保険証へ
3. マイナ保険証がない場合は?
4.マイナ保険証の特徴
5. 会社、人事でやること


1.マイナンバーカードとは
マイナンバーカード は、国が一人ひとりに割り当てた番号(マイナンバー)を証明するカードです。
行政サービスをもっと使いやすくするために作られました。
カードそのものに大切な個人情報が入っているわけではなく、
情報にアクセスするためのキーのようなものです。
用途は、本人確認・コンビニで各種証明書の取得(自治体による)、
健康保険証や運転免許証としての利用、オンライン申請や確定申告など多岐にわたります。
カード1枚でいろんなサービスが使えること、オンライン利用が増えて便利になることが特徴です。
2015年にマイナンバー番号の通知が始まり、2016年からのマイナンバーカードの交付がスタートしました。
デジタル庁によると、2025年10月31日現在の普及率は人口の79.9%となっています。
2. 健康保険証はマイナ保険証へ
マイナンバーカードを健康保険証として利用できるように登録したものを「マイナ保険証」と呼びます。
保険証として利用するための登録は、マイナンバーカードを持っている私たちが、自分で実施します。
医療機関や薬局、セブン銀行のATMなどで手続きができます。
マイナンバーカードの健康保険証利用方法(厚生労働省)
医療機関や薬局でマイナ保険証を使うと、システムを通じて
皆さんの保険資格(保険が有効であること)がその場ですぐに確認できるようになっています。
従来の健康保険証の新規発行は、既に2024年(令和6年)12月2日をもって停止されています。
そして、現在お持ちの健康保険証が使える期間についても、いよいよ期限が迫っており、2025年12月2日からは
医療機関や薬局で使うのはマイナ保険証となります(マイナ保険証がない場合については後でご説明します)。

3. マイナ保険証がない場合は?
デジタル庁によると、マイナンバーカードを持っている人のうち、
マイナ保険証として登録した人は約87.4%です(2025年10月31日現在)。
マイナンバーカードを持っていない方、マイナンバーカードは持っているけどマイナ保険証の利用登録をしていない方は
2025年12月2日以降に病院や薬局へ行くときはどうしたらよいのでしょうか。
そのような方々にも、これまで通り保険診療を受けるための代替方法が用意されています。
それは、資格確認書を提示することです。

4.マイナ保険証の特徴
マイナ保険証は、従来の紙やカード型の健康保険証と比べて
医療を受ける際の手順や手続きの利便性など、様々な点で変更があります。

5. 会社、人事でやること
マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)への移行に伴い
企業の人事担当者(事業主)が特に対応しなければならない重要な事項は、
資格情報の迅速かつ正確な管理と従業員への情報伝達と書類配布です。

6.まとめ
2025年12月2日以降、健康保険証の確認方法は
マイナ保険証または資格確認書を基本とする仕組みに完全に移行します。
この新しい制度への移行は、医療手続きをデジタル化し、私たちに多くの利便性をもたらすための変更です。
私たちにとっては、より質の高い医療をスムーズに受けられたり、
高額な医療費の立て替え払いが不要になったり、確定申告が簡単になる などのメリットがあります。
また、人事ご担当者にとっては、従業員の保険資格の異動があった際の迅速な届け出が
従業員の円滑な医療受診を支える重要なカギとなります。
まだマイナ保険証の利用登録がお済みでない方は、スマートフォン(マイナポータル)や
セブン銀行ATM、または医療機関の窓口で簡単に登録ができますので
お早めに手続きを済ませ、12月2日を迎えてください。
<ご参考>
マイナンバーカードの健康保険証利用(デジタル庁)
マイナ保険証への移行にあたって(協会けんぽ大阪支部)

