企業研修でパワーハラスメント防止セミナーを実施することもあります。
パワーハラスメント事例や判例、パワーハラスメントの6類型を詳しく説明します。
合わせて、職場を明るく元気にするチームビルディングセミナーも実施することもあります。
どうしたらパワーハラスメントを防ぐことができるかというと、働く人たちの言動を変えることです。
明るく元気なあいさつや返事をする風土ができている会社では、パワーハラスメントは発生しないと断言できます。
相手を思いやる言動ができているからです。
そして、上司が部下を叱るケースもあると思いますが、その際の叱るコツがあります。
“かりてきたねこ”で叱ることです。
か・・感情的にならない
り・・理由を話す
て・・手短に
き・・キャラクターにふれない
た・・他人と比較しない
ね・・根に持たない
こ・・個別にしかる
以上の6つのコツです。
(出典:渡部卓著、折れない心の作り方、日本経済新聞出版社)
特に、「感情的にならない」が、私は大切だと思っています。
怖い顔で、大声で叱られると、それだけで、怒られた気持ちになります。
そもそも、叱られてうれしい人は、まずいないと思います。
注意されただけでも、嫌な気持ちになる人の方が多いのです。
企業研修の受講者たちを見ていると、褒められるよりも、叱られたり、怒られたりして育った人が大半です。
その結果、
自己肯定感が低くなっていて、失敗しないことを選んでいます。
叱る人は相手のためにと思っているのだけれど、結果として相手のためになっていないのかもしれません。
そして、
会社では、褒められるよりも叱られたり怒鳴られたりする方が圧倒的に多いのです。
それが、休職やうつ病をまん延させる土壌を作っているのです。
もっとほめてあげないといけないと感じています